策謀と狂気と陰謀と 胡桃割り館蔵書2
胡桃割り館蔵書
架空旅行専門書店の本を読みたいあなたに。
◆目次(収録内容)
ダークな味わいがお好みのあなたに贈る短編集です。
煙 ~地下室に秘められた少女の秘密~
入り組んだ迷路のような街の薄暗い地下室で水煙草を吸う不思議な男のもとに少女は毎日通い続ける。なぜ少女は男のもとへ通い続けているのか。誰にも言えない少女の秘密のためなのであった。
封印聖遺物 ~悪魔の陰謀~
悪魔を倒せる力を持つ勇者。悪魔にとっては邪魔でしかたがない勇者を、そして勇者の使う聖なる力を持つ武器を『完全に』封印して見せてごらんにいれますと、蝶の仮面をつけた悪魔の貴族が魔王に約束する。果たして悪魔は、いかなる陰謀で勇者を陥れるのか?
廃都 ~人に捨てられた街で過ごす少年の生活~
廃墟となり、打ち捨てられた街へ、内乱を避けるためにやってきた一族。そこで過ごす日々は、少年にとって……。自らの世界観の中で、廃都と運命を共にする少年の世界を描いています。
星の光は死の後すらも届く ~もはやいない友へ~
男は、遥か離れた星に赴任する友人の星を、毎日眺めていた。その星は、友人と共に爆発し、すでに星団地図には、のっていない星だ。それでもまだ、男の住む星には、すでに存在はないはずの星の光は、届いているのだ。
天使と悪魔はいつ作られたのか(ユリ・シリーズ)
ある日、思いついた疑問。人間は6日目に作られ、7日目は休んだと書かれている。それでは、天使と悪魔は、いったいいつ神によって作られたのだろうか?
そんな疑問を議論しあう一篇です。
手袋
義兄のマンションを訪れるたびに、主人公は義兄の商売について、疑問を感じていた。義兄の部屋には、無数の「手袋」が保管されているのだ……。
しかし、それらは単なる手袋ではない。義兄は何故、こんな物を集めているのか? そして義兄の「手袋」を買いに来る顧客たち……。
魔術具
(第一部 人間界)僕は魔術にあこがれていた。だから、魔術士を異世界から呼び出そうと召還魔術を、実行した。そうして、ある日、とうとう成功した。僕の元へやってきた魔術士に、僕は魔術を教えてくれと頼むが、魔術士はと言えば、人間界のあれこれに興味津々だ。魔術よりも、人間界の技術に感心してばかりいる。
なんとか、頼み込んで、魔術を教えてもらえることになったのだが……。
(第二部 魔術界)僕は、あこがれていた魔術界へ、とうとうやってきた。いったい、魔術界とは、どのような世界なのか? 僕は、あこがれていた多くの魔術を身につけることができるのか?
そして、たどりついた魔術界とは……。
(第三部 再会)人間界を放浪していた魔術士は、とうとう魔術界へと帰ってきた。しかし、帰ってきた魔術界は、まったく別の世界へと変貌を遂げていた。
その原因とは……?
神無月の結婚
ある華族の姫が、政略結婚を申し込まれました。
断れるはずもありません。そう言う時代なのですから。
しかし姫には、愛する人がいます。
さて、そこで姫は、どうしたでしょう?
映像都市
資源としての記憶媒体の所有が制限された未来。
少年達は、記憶を集める男と出会う。
何のために記録するのか、記憶とは何なのか。
『銀河鉄道の夜』事件 ~策謀と陰謀と~
あのケンタウルス祭で、なぜカンパネルラは溺れたのか。ジョバンニとカンパネルラは本当に銀河鉄道に乗ったのか。あれから数十年の時が流れ、すべての謎が解ける。あの時に仕組まれた罠とは? 謎を解く鍵は『銀河鉄道の夜』と言う本の中にあった。
宮沢賢治作 『銀河鉄道の夜』を読んでいて、どうにもあの最後に納得できない部分がある方に薦めます。原作が十分に好きな方には、お奨めしていません。
